INTERVIEW

社員インタビュー

幅広い物件に携わりながら
多様な経験を重ねることで、
設計人としての可能性が増します。

秋葉 正登

建築部 リーダー
2016年入社

—設計の道へ進んだ理由を教えてください。
父が機械設備の会社を営んでいたこともあり、建築は子供の頃から身近な存在でした。それで、大学進学の際にも自然と建築学科を志望しました。しかしその当時は、漠然と「建築に関わる仕事がしたいな」と考えていたに過ぎず、「設計」の道に進むことをはっきりと希望していたわけではありませんでした。そんな僕が、「設計」を強く意識するようになったのは大学1年の終わり。こつこつとアルバイトで貯めた資金で世界一周の旅に出たんですが、各国を訪ね歩く中で僕が興味を惹かれたのは、現地の人々の生活を肌で感じる集落や、街の風景をつくる美しい建築群でした。そして、その生活を支えるインフラとしての建物に大いに魅せられたのです。その後帰国すると、建築にのめりこみ、様々な建築物について調べ始めました。中でもフランク・ゲーリーが手掛けた、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールには心を奪われました。無機質なステンレス・スチールと有機的な三次元曲線が一体となった造形美に感動しました。また、丹下健三の東京カテドラルを訪れた際、外観の美しさに圧倒されたとともに、多様な人々が訪れ、居場所としている光景がとても印象的でした。これらの建築物と出会い、「街に愛され、多くの人の居場所となる場を創りたい」と思い、設計の道に進みました。
—入社の動機を教えてください。
やはり、「大小様々な物件に幅広く携われる」というのが一番の魅力でした。一つの分野に特化した仕事をするより、まずは幅広い経験を積み、設計スキルの厚みを増やしていきたかったんです。また、会社規模が大き過ぎないことも、志望理由のひとつです。一人ひとりの顔が見える職場で、プロジェクト全体を見渡しながら働きたいと思っていたんです。それにも増して感銘を受けたのが、社長面談の際に感じたチャレンジングなデザイン思想。「自分もいつかは挑戦的なデザインを社会に提案してみたい」と夢見ていましたから、AIS総合設計への志望が固まりました。
—実際に設計の仕事を担当してみた印象は?
1年目はディレクターの指導を受けながら、基本的な雑務を行いました。赤字チェックが入った図面を新しく描き直したり、申請やコンペなどの資料を用意するのが主な仕事です。2年目からは、図面の作成にも参加させてもらえるようになり、赤チェックを直すだけでなく、自分で判断することも増えました。ある時、先輩が描いた図面に壁のハッチングを入れるよう指示を受けたんです。で、僕なりにハッチングを入れたのですが、壁の部材を間違えて記入していたんですね。たまたまある先輩が僕の間違いに気付いてくれて事なきを得ましたが、もしそのまま施工されていたら、あわや建て直しという事態になりかねませんでした。社内はもちろん、施主様や現場の作業員にも迷惑をかけてしまうことになったでしょう。当然、先輩からは大目玉を頂戴しました。しかしこの大失敗を経て、作業前に注意事項を綿密に確認し、作業後もすみずみまで丹念に再チェックするという習慣を身に付けることができました。実務の厳しさを心に刻んだ出来事です。
確かに仕事で打ちのめされることは少なくありませんが、しかしそれは、自分を一歩成長させてくれる有意義な体験でもあります。へこまず前向きに受け止めて、その後に活かしていくことが大切です。
—やりがいを感じる瞬間は?
まだまだ駆け出しなので、目の前の仕事をこなすことで精一杯というのが実情です。幅広い知識が求められるため毎日が勉強ですが、それでも新しく学んだ法規や部材などの知識が役に立ち、先輩方の話についていけた時はうれしいですね。時として上司や先輩から厳しい叱咤を受けることもありますが、それは僕を一人前として扱ってくれている証拠ですから、励みにもなります。
—いままでで印象に残った仕事を教えてください。
僕が初めて携わった「栃木県総合スポーツゾーン新スタジアム」です。もともとサッカーが好きで、いろいろな競技場に足を運ぶことも多かったのですが、設計者の立場で競技場の図面を見た時に、構造体の桁外れのスペックに度肝を抜かれました。時に数万人の観客が跳んだり跳ねたりするスタンドは、太く強固な柱に支えられ、オーディエンスの安全をしっかりと確保していたのです。設計者としては当たり前のことなのですが、今まで一観客としての視点で見ていたスタジアムに、あらためて心からの敬意を払うようになりました。人生初めての仕事として、この案件に関われたことを、誇りに思っています。まだ進行中のプロジェクトですが、完成した際には、そのガッシリとした構造体をじっくりとこの目で確認したいと楽しみにしています。
—AIS総合設計で働く魅力とは?
繰り返しになりますが、官庁や学校、病院や商業施設など、仕事の範囲が幅広いことが魅力です。小規模建築の場合、一連の流れを俯瞰しながらじっくり腰を据えて突き詰められますし、大規模建築の場合、各自が分担したパートをまとめ上げる力が付きます。様々な物件に隔たりなく経験できるので、好奇心旺盛な人はこの会社にとても向いていると思います。AIS総合設計には、多様性を受け入れる度量の広さがありますので、体当たりで設計を楽しめる環境です。ぜひ、私と一緒に成長していきましょう。